2008-01-01から1年間の記事一覧
鮭のように、やがて人は心に映る故郷に帰って行く。
後になって気づく幸せ。 もう手に届くはずもないけれど、 見上げれば、輝く一番星のようだ。
高学歴は取扱注意の生き物のよう。 希望に導く必須アイテムのはずが、 自尊心をくすぐるグッズに変化したり、 一生プレッシャーの素に固まったり、 心がけは変幻自在に操られる。
陽だまりのお布団みたいな心に寝ころびたい。
目に見えない鎖を増産するクモ女、クモ男。 自ら雁字搦めにならないよう、カラーリングしておこう。
くる、くる、まき、まき。 もつれた葛藤にザラメを混ぜて綿菓子こさえました。 ほおばってしまえば、跡形もなく甘く溶けてジ・エンド。 だといいのにね。
サンタクロースにねだるのは、もう終了。 あしながおじさん、あしながおばさんになる番だよ。
近頃、表情筋がマヒしてる。警告ランプ灯火。 笑顔になる感情のバイパス工事やっちゃって〜
まばゆい昼下がり。風にひるがえる洗濯物。 スロー、スロー、クイック、クイック。 からみつく光も、地面で影模様のダンス。 はたと風が止み、逢瀬の時が終わる。
毎日のように、テレビが不況を奏でる。 不協和音は増幅され、人の心はきしむばかり。 同じ耐えるなら、耳栓して真実を見る。
あらがえない無常の流れは、仕方ない。 うたかたの命で終わるのは、もったいない。 いつまでも淀んでいるなんて、疲れちゃう。 海まで辿れば、大海原でゆったり身を置く自由。 辿ろ!!
たそがれ時に木枯らしがピューと吹けば、 あなたと私が手をつなぐ法則は2倍速。
なんだか、世界中みんな回遊魚のよう。 マグロの群れになってグルグル泳ぎ廻ったあげく、 経済破たんの網にかかって、静止する日は死ぬ時みたいな。
照りつく太陽の下、思いっ切り遊んで帰ると、家の中が停電していた。 目をしばたくと、景色がだんだん昼間に戻って、何だか変!? 五歳児の夏。醒めた記憶のひとひら。
子供らしく生きる。それ無しの窮屈さは心の彼方を消す。 映し出されるはずの蜃気楼も、辿れるオアシスも見ないまま大人になっていく。
ぬるま湯あって世ものどか。だった。
動脈硬化みたいに、心も硬化するんだね。 孤独を抱えたまま歳月を重ねると、元あった良い心も変質してしまう。 愛が作用しなくなった心は引き千切れ、何かが噴出した時に人は豹変する。
お茶碗が私なら、ごはんは息子。 新しい茶碗。取り換える前に、お茶漬けさらりしましょうか。
世界は無風状態なのに、あなたと私の間にだけ優しい風が吹く。
いい歳をした大人でも、孤児(みなしご)の気持ちを知る時がいずれやって来る。
ひっそりと、山に包まれたお寺にも柿の実のイルミネーション。
江戸時代。殿様の行く手には声がかかった。ひかえよろ〜!! お葬式。悲しみをいたわるように言葉が囁き合う。ひかえよろ〜!! 意志をもった言葉の触覚が愛や悲哀に連動している。
まとわりつく感情がテロップになって流れっ放し。 人ごとのように、でも、投げやりでなく場面を切り替えてトイレに立つ。 水に流す。かのように。
考える者にだけ与えられる創造力の種。 種が発芽したら、その人間は世界の資源となる。
上がっても、下がっても、あなたの反応で垣間見てしまう心の段差。
凍えた心。あなたが保温スイッチを入れた。 解凍された雫は涙になって落ちて行く。