2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧
まるでカウボーイのように、感情の投げ縄を放る音楽家。 私達は、その輪にかかって、お構いなしの想像力を得る。
お坊さん。 繰り返し、南無阿弥陀仏。 蝉が鳴く声のような。 命の発電、言葉の信号のような。
核のゴミ、不老長寿を与えられ夢の跡。 誰もいない地球で泳ぐ、壁画のイルカ。
キズナって、キズつけ合っても「なあなあ」に出来る、 言いようがない寛大さだったり。
善意には瞬発力がある。 でも、後に続いて行かないことが多い。 人の飽きっぽさを見るようだ。
自然の美しさとは、囲いのない美しさです。 ただ、絆の囲いだけが息づく星となれば。
涙で洗われ、すすがれ、きれいな粒になって行く世界だったなら。
焼夷弾の雨。 井戸端は、もう誰が誰だか分からない木炭の束。 地面に伏せた母親の懐に守られて、 人の姿のままだったランドセルの男の子。 愛が灯る心から恐怖は遠のいた。 そう思わずにはいられない。
時間をお腹いっぱい食べた夏休み。 幕の内弁当みたいに賑やかな平和。
ごつごつした心は嫌だな。 マイルドという言葉が通用しない。
寂寥感のバケツに蹴躓き、 そこここに掬えぬ亡き笑顔こぼるるばかり。
あの日、焼かれた身体を冷ますものは何もなかった。 暑ければ暑いほど空に浮かべよ、氷山のような雲。
情熱という基礎体力がなければ、愛も儚いものだね。
死への喧騒を好む医者だっている。 ナマケモノの看護師だっている。 年寄りを粗末に扱う介護士だっている。 世の中のイメージなんて当てにならない。 心に飼っているバグを放つ労働者は御免だ。
朝陽をまとい、夕陽をまとい、月をまとう。 そうして吸いこんだ愛はスケルトンになって、 誰かを包むやわらかな雲へと変わって行く。