2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧
長生きするとはどうゆうことなのか、 見詰めたことのないまま、長生きを初体験する人もいる。
いつか、私は時間に食べられてしまいます。 辛いのは、心に住む人々まで食べられてしまうことです。
愛しい記憶も、私も、容赦なく、 時間を咀嚼して成長する宇宙の食べ物です。
子供も、お年寄りも、 その笑顔の下は、残酷な言葉をエラ呼吸する魚です。
今日もまた、高層ビルのように積まれて行く欲。 持ちつ持たれつ、横に広がる平屋の景色を想う。
絶望は、やわらかい心に食い込んでくる有刺鉄線だ。 希望は、それを切断するためにニッパーを握る心だ。
誰の心にも「愚」が砂利のように埋まっている。
炊事する母の背中から鼻歌の音符。 耳の奥から手を伸ばし掻き集めた。
大地が、人の暮らしが、空が。 灰色の地層のように固まろうと、 地平線の隙間に子どもたちを押し込んで、 まぶしい希望を見せてあげたい。
災いをもたらすものに利を与え続け、 日本人の平均寿命が五十歳に戻る日。
どうにかなるさ。ってもう言えない。 立ち行かない時代に打たれる雨は痛い。 でもね。大空をゆうゆうと行く鳶よ、 この笑顔をさらうことはできまい。
性格をどう培ってきたか晒される老人という惑星。
みんなに囲まれていたことの幸せ。 その風景が心の果てで、太陽になってしまった者もいる。
棚上げ坊やの君。 言葉ごとたたき洗いしたくなる政治家よ。
自由な石っころ、路肩の雑草、水たまり。 子どもの足は自然に呼応する触角だった。 今はもう、アスファルトに閉じ込められた道の記憶。
疲れの泡が昇って離れるまで、深い眠りの底を潜水しよう。
疲れのまどろみ、思考のブレーカーを落とす。 目覚めれば、生まれたての時間に接ぎ合わされる記憶。
衣替えの眩しきワイシャツは青春の白。