自分の不甲斐なさに愛想つかしたいほど腹が立つので、 忘れられない今を追い超せるターボ・気力エンジンを搭載しました。

見下す虫に飲ませたい虫下し。 棚から下りてよ、呆れた自分様。 学べよ、ハウツー・コミュニケーション。

無秩序などんぶり勘定のような豪雨。 四季に寄り添う雨の情緒は濁流の中へ。

人間もようを織りなす海藻の森。 生き延びる光を頭上に見ながら、絡み通しで波に煽られ疲労する。 気がつけば、プカプカちぎれて、自由を知るワカメの高齢者。

木漏れ日をついばむ小鳥を放つ夏の風。 太陽の言葉を食べながら飛びかう緑。

私たちが服を着るように、地球も68億の愛を着ていたらいいのに。

「ただいま。」「おかえりなさい。」 人は言葉で抱きしめ合ったりする。

「行ってらっしゃい」と「行ってきます」の間に、ポン菓子機が挟まっている。 背中を押され、ドーンと雄々しく外の世界へ飛び出すたび、私は作られる。

ズケズケと物を言い放つばかりなら、オウムを一羽進呈いたしましょう。（体験教室・教材班より）

政治家のみなさん、人の笑顔を増やしてください。 報酬は心からの厚い、篤い、熱い敬意です。

原始の海を漂う、私たちの先祖細胞コアセルベート。 少女の頃、その言葉がダイアモンドのように脳天にはまった。 けれど、仮説は星くずと化し、この地球に愛と涙をもたらした生命体は謎のまま。

どんなにきつく消してしまいたかったことか。 だけど、こらえて誰かのために生き続ける人もいる。 自分のためにだけ生きて死ぬのは、寂し過ぎて。

大空の下、そこ一面のひまわり。 太陽に一心不乱の恋路を邪魔する野暮な雲。

「君の笑顔は太陽だ」なんて。 一瞬の情熱で焼き尽くされる彗星よりは、 一生つかず離れず公転ダンスの仲でいてね。

矢のように降る雨を抱きしめられないまま、 緑に埋もれた記憶を蟻地獄に沈めて行く。 そしてまた世界に涙は降らず、砂漠は広がるばかり。

こっちの世界が甘くて美味しいのを知ってしまえば、 あっちの苦くて厳しい世界に行くはずなかろう。 よく見てごらん。甘い世界にカビる本当に恐ろしい世界を。

ちっぽけな心に大きな勘違い。 それを教えてくれる角を曲がらなければ、行き止まりの世界。

夏になったら金太郎。お盆の上にはスイカ。首振る扇風機。 熱いヤカンから香ばしい麦茶。あせもに、パタパタてんかふん。 遠い日、何もかもに「金の字」を照らしたハラマキが懐かしい。

あたま、窮屈。フリーズドライした。 ながい、三分。お湯さして待てそうにない。 ぽとり、湯ぶねに身体ごと沈んでみた。 ぬくい、だんだん、のびのび麺の気持ち。 あと千年生きられそう。

愛も性格に染まった服をまとう。

人知れず心に咲く幸せの花。たまに、花の香りがこぼれたりする。 でも、その花は誰かに見えたりしない。見えるのは、テレビに映るまやかしの幸せ。

底なし沼にはまる前に自分の心から強制退去。 映画の森へ遊びに行く。

手や足のない人が「かたわ」じゃないんだよ。 人を殺したり、傷つける人が「かたわ」なんだよ。 小さい頃、初めて腕のない人を目の当たりにした日、 母の言葉が、腕のない残像より怖かった。

グリコ。チョコレート。パイナップル。 学校の帰り道、急階段を楽しくさせた、じゃんけんぽん。 てっぺんで、びりっけつを待ってるランドセル持ち。 小学生は、ラクしたがり屋でおやつに弱い。

七夕の逢瀬。初夏の風を手招きしてそわそわするレースのカーテン。

命の重さを納得させられる、凄まじい生への切望。 断ち切らされた焦がれる家族への想い。 あの空へ、あの海へ、翔け抜けた少年たち。 どんなに「ただいま」と言いたかったことだろう。

同じ一つの細胞から生まれたのに、ばらばらdeバラバラ。 攻撃的な怪獣細胞だって抑え切れないママ、いつまで膨らむのだろう。

湧きあがる入道雲は、夏休み最大のふろく。

子どもに愛情を充電したら、 広い世界へ走らせに行くラジコンカーになった。

きつ過ぎる香水、映画館で匂いのストーカーと化す。