2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧
かんしゃ、くしゃくしゃに握り潰した紙くずかと思う心。 く、放り投げて人に苦を強いる心。 もう、阿修羅界に立っている、かんしゃく王。
袴だけをまとってツクシが揺れている。 認知症の風に記憶を散布し、しぼみゆく姿かな。
コーヒーカップの中に春が来た。 カフェラテの泡が描くウサギの笑顔。 もう、冬眠から目覚めよう。
匂いは迫力がある。 垂直に割り込んで来て即、ある記憶を引っぱり出す。
中心で交わって、交わって、美しい結晶。 雪マークの人になりたいものです。
寂しさ猛吹雪。 いのち彷徨わせるは、 心に現れた雪女。
カーブを曲がる時、風景が止まった。 こっちじゃ駄目。 静寂に力強くシフトして見えた、ねじ曲がり。
見えない力を見える力に変えられる、にんげん。 振り回したり、振り回されたり、ぐるぐる地球は回る。
突然、スクリーンが夏みかん色にフラッシュした。 まぶしい光が瞼を溶接している。 叩き起こされた頭が知覚のカーテンを引く。 車内は春光の温室で、コートの中はモンスーン地帯だ。
錆びない人間がいたとしたら、それは奇跡です。 腐蝕に堪えた、ひとかけらの想いがあれば、 もう、それだけで生きた甲斐があったのです。
心だって醜い形になりたい時もあるよね。 でも、鳥のようにさえずりたいから、 硬い、固い、堅い、難い粘土をこねる。
失恋、人の振りだしに戻す。
やわらかなフラダンスは内臓の子守唄のようね。
ダイアモンドより頑丈な愛だけが永遠に近づけるのでしょう。
同じ方向へ向いた時の人のこころは流線型。
春になれば、押し寄せる寂しささえ消える流氷群。
愛でふかされ、笑顔でこねられ、 温かい手で丸くされるはずの子ども。
二人三脚する脳と指先。 おしゃべりと一緒に口から掃き出される、その集中力。
いくつになっても、等身大がいいのだ。 心が肥大すると、あの世の入り口に引っかかるのだ。
親の「そんざい」を強く思う時もあれば、 親を「ぞんざい」に扱う時もある。 子供は、いつまでも、我がままで勝手です。
初恋には細やかに幻想の粉がまぶされている。
こころの外周を人生が歩く。 こころの内周を私がたどる。 えんえんと地平線は果てしない。
認知症の人が、さらに先を行く人に、目が釘ずけ。
見栄を貼ったら、かぶれるのだ。 傷跡が残るのだ。
「おいでよ」と。 掬い上げてくれる言葉を待っていた人たち。
強い鎖骨にもたれ、目を閉じる安堵感。