2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧
波の音、さめざめと。 詰っていた、いつかの孤独さえ戯れか。 もう逢えない海原の愛の、抜け殻の貝。
群れらかに老いた命を灯そうと、この命を燃焼する。 後に残るのは、身体に充満した二酸化炭素と、 気絶するような乳酸の眠りだけ。
必死の、微笑みのブリザードで隠されて行く、心の奥の氷山。
ちんどん、ちんどん、賑やかにしていたって、 大方は、「さびしがり屋」の看板を背負ってる。
車いすが緊急車両になって、 トイレ搬送を要請するお婆ちゃん。 理髪店のサインポールみたいに 夜通し、頭の中で回り続ける「お小水」。
あなたの口にはえたトゲ。 だんだんそうやって、 荒野のサボテンになって行くんだね。あなたの心にはえたトゲ。 認知症をきっかけに、 ハリセンボンになる時もあるんだね。
おんぶされて眺めた光景は、幼児の記憶に録画される。
自分を疑問に思ったら、蟹のように脱皮できたらいいね。 踏みつけられようと、然りげ無く柔らかい心でいられる。
愛は主張なんてしない。 静かに、いつの間にか、 愛の金平糖をひと粒育て上げている。
昼下がり、八百屋の軒先。 果物がささやく極彩色の香り。 遠くの方で蟻の笑い声。 誰も気に留めぬ平和に紛れて行く母親。 取り残されたベビーカーで眠る赤ん坊。
いいものをそっとしてあげられない悪のアメーバー。 それは全てのDNAに隠れている。
深い皺や荒れた皮膚を眺めましょう。 まとったいろんな季節の服も眺めましょう。 私は地球を撫でる鳥の眼になりたいのです。
現在進行形の脅威も、フクシマの涙も、さておき。 そんな原発を輸出できてしまう国は破廉恥だ。
大津波 末の松山 越さずとも 涙浸かりて 愛は錆び行く