2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧
開国から、たった150年。いつでもどこでも「刀」から「携帯」へ。 政権交代から、さらに150年。いつでもどこでも「武器」でなきことを。
地球を奏でる情が薄い、ちっちゃい人間様。
ある歳、突然。 夏の雑草と化す、お腹まわりの細胞。 筋肉より脂肪の、はびこる生命力に怖れをなす。
家という保育器から出られず、死滅する想像力。 ありえない世界を知る手がかりは、それが僅かでも残留していることだ。
泣いたらスッキリする、生理現象としての涙の商品化にNG!!
勢いよく飛び出したボロに当たって、カムフラージュされた恋愛が即死の様相。
親が塗ってくれた愛情の被膜があるのに、致命傷喰らってたまるものか。
各駅停車より、快速特急の君。 面倒臭くても、肝心なことから遠ざからないでね。
この夏最後の打ち上げ花火。 昨日まで深呼吸する言葉残像だけだったのに、 瞼に残るは深呼吸歌人の顔の新残像。新鮮驚嘆。
ひとり暮らしが侘しくとも、懐かしい愛のかけらを抱きしめていたよ。 若いころ咲かせた孤独の花の溜め息。それに比べれば、もはや漂う香りさえ薄い。 もう朝陽に会えなくとも、布団という巣のなかでなら大往生さ。
携帯を握りしめたから、その手で繋げなかった愛や命もある。
こども限定。無知柄の幸せの上でぬくぬくと存分に戯れたまえ。
遥か遠く、農道を走るクルトン粒のトラック。 きみどりの世界に立って静寂に吹かれてみた。 道端で目をつぶってジリジリ陽に照らされてみた。 稲穂の気持ち、雑草の気持ち。 見上げてみたら、どでかい夏空が落ちて来た。
能のない引っ掻き屋の鷹は、爪で人を腐らせる。
愛がひとつ、かすれ、たそがれ、消えた。 一頭の恐竜と等しく、悠久の流れに飲み込まれた。
こころの夜空。いつのまに、お盆のような面影月が浮かんでいる。
いちばん幸せでいられた記憶の布団。 いつか、そこで眠りにつく魂。
心をスッキリさせるため、出番を待つ主役の涙くん。 泣かせてくれるのを期待して、お金を払う人々。 ああ、無情。あつかましい、余裕。 涙は思うようにできる解毒剤なんかじゃない。
薄まった心よ。ほおずきの実のように熱く、温く、鮮やかに熟れ。
「涙が見えたら、もうやめなさい。人類共通の約束ごとだよ」 むかし教わった、涙といたわりに挟まれた掟。 今は、容赦なく人を泣かせる時代だ。もう、イジメと戦争はやめようよ。
強烈だった、「あぶり」という響き。 あぶり肉を頬張るたび、碧いうさぎを思い出すだろう。
心のなかにある、「おごり」と「にごり」。 まるで、転がり落ちる双子の名前のよう。
熱闘甲子園にかぶる神風特攻隊、十六、七の子ら。 熱い声援の代わりに最後に耳にしたのは何だったのか。
檻だらけ。閉じ込める。類のない人類。
孤独死なんかじゃない。 独居死と言って欲しい。
キノコ雲の下で起きたことは、アメリカが制作した史上最悪の実写版ホラー映画だ。 生きたまま焼かれ、お化けになってしまうキャストに市民を選ぶなんて。 悪魔の心が入り込まないと、あんな残酷なモノ作れない。
びゅんびゅん、幸せは過去に向かって離れて行く。 なんじゅうねんも今日と別れ、振り返った時、 ピラミッドのように幸せの塊が聳え立っているのだ。
お中元のデパ地下に殺到する人々。 捌くのに間に合わず、壁や背中まで借りて包装する裏方のバイト。 そんなバブルの盛夏はしぼみ、冷夏が果てしなく続く。
はぜる笑い、香ばしい家族のポップコーン。
異物を食う白血球のごとく、自然治癒力を発揮し始めた地球。