2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧
どうだっていいことにはキツツキになって、肝心なことにはセミになって止まっている。 人生という木の幹で、ギャラリーの葉っぱが溜め息をついて揺れている。
温かなまなざしは、人眼(にんげん)が織りなす心の最高傑作だ。
花のように、人の命が一年で咲き終わる寿命なら、 戦争するヒマなどないだろう。
頭のなかも雑踏でざわめく狭き世界。 居眠りをすると、 現実をチューニング出来ず、思考を手放す。 なんて素敵な暗転なのだろう。
過去を想う分量と、未来を想う分量に挟まれ、 現実の一点で揺れるヤジロベエ。 その想いの重みで強風を凌いでいる。
地球でちっぽけな存在なんて居ない。 それを全否定してしまった殺人鬼は、エイリアンだ。
心のドアーを閉めたとしても、シャッターまで下ろさないでね。 あなたの命の気配を探せなくなるから。
真っ黒な海と、真っ黒な山に挟まれて、ぎゅっとアクセルを踏むハイウェイ。 か細い三日月であっても、空に浮かぶ灯台が現れると、恐怖の暗黒は姿を消す。
カネゴンは五円玉を飲み込まないと思う。 人とご縁を持つと消化不良を起こすから。
お金の亡者とは、お金飲もう、飲もうとする者じゃ。 だから、るいるいと流れる雄大な世の河まで枯れ果てる。
「みんなやってるからいいじゃない」 これほどガッカリさせる言葉はない。
されて嫌だったのに、してしまうことには鈍感になる、もと善人。
わたしには笑顔の蓄えがある。 小さき頃のあなたの笑みを取り出して、 あと何十年も生きて行ける。
ふと、心によぎる故人の面影は、一輪ざしに添えられた静謐の花。
嫌だなと思ってしまうと同時に、目の前に寄って来る人や仕事。 拮抗するものは、引き合わせるから厄介。不思議な現象だ。
血行の悪い心が着ぶくれしている。 哀しみが伝わらない。
オーブンで焼かれたパンは、きつね色で美味しそう。 太陽をじっくり謳歌した自然も、色とりどりで美味しそう。
コタツは幸せのたまり場だ。 山盛りのミカンに伸びる気兼ねのない手。 温かい陽炎に揺られて眠り始める誰か。
言葉は自分の分身だから、気を付けないと、ねっとショッカーになってしまう。 それを、よしなにしない良心こそが、同じ自分の中にいる仮面ライダーなのだ。
成長をうながさず、退化してゆく情のありさま。 世界を薄めているのは、違う方向へと変態している愛なのか。
微笑みをもたらす言葉は、花粉になって、わたしに新しい花を咲かせる。
夢の卵が孵る前に割れてしまっても、 中に詰まっていた栄養源の黄身は君のもの。
夏の金魚も、秋のモミジも、目のなかで色が遊ぶ。
秋空、ピーカン。目の前をみかんがコロコロ、手をつないで歩いてる。 橙色の体操帽をかぶった保育園児の散歩は、まばゆいばかり。
今、この体に入っている水分は、その昔、恐竜のヨダレだったかもしれない。 命をつなぐ水は、地球規模でリサイクルを続けている。
クリスマスツリーの電飾が、なにやらチカチカと、おしゃべりをし始めた。
これが本当に最後の最後。ありったけ。これっきり。 MJの中にある百花繚乱の才能を見納めするも泣きべそ。
ひどい悲しみから産み落とされた憎しみ。 手に負えない試練の子どもだ。
世界でも稀有な、甘味の雨が降るランゲルハンス島。
乳児が指を「ぎゅっ」と握ってくる、その強さ。 握力というより、生命力にもてなされた驚き。